はじめに

平成14年より、一般廃棄物収集運搬業務(し尿汲み取り業務)の転換業務として「エコプラント小出」(現エコプラント魚沼)の運転管理業務の一部を受託しました。(主にクレーン操作を含む燃焼管理、機器点検業務)ごみの焼却処理は、衛生的にすぐれた処理方法であると同時に、ごみの体積が約20 分の1になり、最終処分場の長期的利用が可能になる等の利点をもっています。

しかし、ごみを焼却する過程では、二次的に排ガス・排水中に大気汚染や水質汚濁の原因となる物質が生成されます。これらの有害物質を無害化・削減するなど環境への負荷を軽減し、安全・確実な処理を行うことは、近隣住民のみならず、全市民からの信頼に応える上で最も基本的かつ重要なことです。

エコプラント魚沼 平成7年4月供用開始

焼却施設の種類 准連続旋回型流動床式焼却炉
処理能力 95t/15h(47.5t/15h×2炉)

燃焼フローシート(エコプラント魚沼と同型)

ごみ処理施設のしくみ

ごみ焼却施設は2炉で1日95t処理することができます。公害防止設備として集塵用バグフィルター、塩化水素除去装置を備え、ごみ汚水はすべて場内で処理され無放流となっています。又騒音や臭気が漏れないように配慮された設計となっています。

※流動床式焼却炉とは・・・ 炉内の熱せられた砂に下から多量の空気を送り込み流動旋回している状態でごみを投入し燃焼させます。

業務内容

クレーン操作業務

ピット内のごみは、生ゴミ・紙・ナイロン等燃えやすいもの(軽いごみ)燃えにくいもの(重いもの)といろいろ搬入されます。

焼却炉に投入する前にゴミの均質化を図るため、撹拌、混合し、バケットにてつかみ上げて焼却炉に供給する作業。

中央監視室(燃焼管理業務)

エコプラント魚沼では、焼却炉の燃焼等、すべてコンピューター制御で管理され通常は自動運転されています。

しかし、焼却炉に投入されるごみ質により、燃焼状況は様々に変化します。常に状況に応じた設定を行い、良好な燃焼を行うことに努めています

 

焼却施設の変遷

ごみ処理施設は、人々が安全に快適な日常生活を送る上で不可欠な社会基盤施設であるが、他の公共施設と比べて、以下の点において際立った特徴を持っている。

①ごみは毎日排出されるものであり、それを遅滞なく継続的に処理する安定性が求められる。

②市民にとって必要性の認識が薄く、特に地元住民からは歓迎されない忌避施設の代表である。
 言い換えれば、技術としては高度な安定性や柔軟性が要求されるにも関わらず、
 社会的な評価が低いという面を持つ公共施設である。

焼却施設の必要性

「ごみ」を処理するには、多額の費用がかかります。自分たちが出した「可燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」がどのように処理されるのかを知ることは大変重要です。

また、みなさんが出すごみは少しかも知れませんが、「エコプラント魚沼」には毎日大量のごみが搬入されます。ごみの分別・減量化・リサイクルは生活の上では必要不可欠になりました。このことを市民一人一人が理解することが大切なことと思います。

ごみ処理施設の故障の原因になったり、調子が悪くなったりする「ごみ」があります。「ごみ」を出すときは、きちんとルールを守って下さい。自分自身の生活を守るために大切なことです。

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